いのちを守る自治体職員③ ケースワーカー
自治体職員は、住民のいのちを守るエッセンシャルワーカーです。
仕事内容や新型コロナ感染症への対応、やりがいなどをお聞きしました。
第3回目は、ケースワーカーさんです。
仕事
市原市の生活福祉課で生活保護を担当しています。生活保護受給者に、さまざまな支援や生活保護費の支給の手続きなどのケースワークを行う仕事で、一人約80~100ケースを担当しています。
コロナ
4月に異動してきたばかりで右も左もわからない状態で、すでに緊急事態宣言下。訪問して生活状況の確認や困りごとの聴取を行うことがケースワーカーとしては必須ですが、電話での近況確認などが多くなり、最近ようやく、担当する方の名前と顔が一致するようになりました。
連絡手段がない場合は直接訪問しましたが、短時間での距離を保っての玄関先で聞き取りは難しく、相手がマスクを着用していないことも多く感染の危険性を感じながらの訪問でした。
やりがい
初めて担当した方は、高齢で仕事もなく、貯金を切り崩しながら細々と生活していました。貯金が底をつきそうになり悩みながらも相談に来て、結果、保護を受けることになりました。
切り詰めて生活していたため痩せ細り病気がちでしたが、保護を受けて改善し、「保護を受けて良かった」と話してくれました。
別の方は、訪問時に、ドアをノックしても返事がなく、ドアを開けると倒れていました。救急車を呼び、大事には至らなかったのですが、訪問が遅れていたらと考えると怖いです。