住民のいのちを守る自治体職員 ②保育士
自治体職員は、住民のいのちを守るエッセンシャルワーカーです。
仕事内容や新型コロナ感染症への対応、やりがいなどをお聞きしました。
第2回目は保育士さんです。
日々手探り。悩んだ
保育士(船橋市)
【仕事】
船橋市の公立保育園の保育士です。
【コロナ禍で】
当初、保護者が入れる範囲を玄関先までとしたため、朝夕の送迎時は大変でした。食事は、3グループほどに分け時間をずらして食事するようになりました。食事の前後で机のパネルや椅子などの消毒作業があるため食事時間が延び、職員は昼休憩もままなりませんでした。
消毒は、トランプ1枚ずつなど本当に細かいところまで毎日していました。日中では終わらず残って消毒した園もありました。
子ども同士の接触を少なくするために時間外保育の時も部屋を分けて過ごすようにしたため、日中の保育士が残業せざるをえない状況がありました。
日々が手探りで、これでいいのか悩み、仕事も増え、疲れ、保育士から笑顔が減ったように見えました。
【やりがい】
そんな中、運動会を年長児だけでやることになりました。部屋で遊んでいた3歳児が練習の音に気づいて興味を持ち、担任と廊下から年長児の様子を見て「お兄ちゃんたち、かっこいいね」と真似をし、クレヨンでその様子を描き見せてくれました。
一緒に運動会ができなくても、憧れの気持ちは持つことができる。子どもの成長が見え、担任と喜びを共感しました。
子どもたちの姿に励まされ「こんなやり方がある」「こうしたらできる」と保育士同士でアイディアを出し合い前向きな気持ちに切り替わっていきました。
仲間と共感し、子どもの成長を一緒に喜びあえる保育士の仕事は、やりがいがあると改めて感じました。